インドって、どんなところ?


インドの国土は日本の約9倍であり世界第7位の大きさです。人口は日本の約10倍の13.2億人、こちらは世界第2位。広い国土を持つインドは、地方によって気候もさまざまですが、ニッポン・スチール・アンド・スミキン・パイプ・インディア(NSPI)のあるインド北中部は、短い冬である1月には最低気温が0度になる日がある一方で、3月頃には最高気温が30度を超え、5〜6月になると45度に達します。7〜8月の雨季は気温が下がりますが湿度が上がり、かなり蒸し暑く、また頻繁に雨が降るなど、気候の変化が大きな土地柄です。
世界四大文明のひとつであるインダス文明に端を発し、仏教の栄えたアショーカ王のマウリア朝、ヒンドゥー教の成立したグプタ朝といった古代帝国が栄えた後、13世紀からはイスラム政権の時代を迎え、その後17世紀からイギリス支配の時代を経て、第二次世界大戦後に独立、現在のインドとなりました。
現在のインド国民の8割はヒンドゥー教徒ですが、他にも14%を占めるイスラム教徒、仏教徒、ジャイナ教徒、シーク教徒などがいます。公用語はヒンドゥー語ですが、他に22の各州の公用語があります。また植民地支配の歴史から英語は普及しており、準公用語として使用されています。NSPI社内では英語でコミュニケーションをとっています。
インドの一人あたりのGDPは約1500ドルの発展途上国ですが、物価調整後の購買力平価ベースのGDPはアメリカ、中国に次いで世界第3位。近年成長の著しい新興国として、また潜在的な巨大市場を持つ国としても、世界中の注目を集めています。
インドの暮らし



NSPIの本社工場は、ラジャスタン州のニムラナ工業団地にあります。デリー空港や営業のオフィスがあるグルガオンから約100km程度の南方に位置しています。この10年間でずいぶんと整備が進み、日本人が生活するサービスアパートメント・レストランが4軒あり、駐在員はそこで生活しています。食事も含め、普段の生活には困らない環境となっていますが、周囲に買い物などをできるところがなく、週末にグルガオンまで買い出しに行くというのが通例となっています。営業のオフィスがあるグルガオンがデリー近郊の大都市で、日本人も多く居住しています。
大都市には近代的なオフィスビルや高層住宅が立ち並ぶ一方で、街中にも神聖な動物とされる牛が闊歩しています。街中でも未舗装のところが多く、常に埃っぽくゴミが目立ち、またインフラが整っていないため停電が頻繁に起こります。様々な問題を抱えているというのがインドの実情ですが、25歳以下の若者が大半を占めている国であるため、国全体として活気とエネルギーに満ち溢れています。
-
牛は神聖な動物です。人よりも車よりも牛が優先される様子には驚きます。
-
昨年のイヤーエンドパーティーの様子。インドのみなさんは踊りが大好きです。
-
工場の食堂の昼食。左上からヨーグルト、豆のカレー、芋のカレー、きゅうり、チャパティ。チャパティとは小麦のパンです。
-
夏季には砂嵐も時々発生します。一寸先は闇ならぬ、砂です。
-
雨季の日常風景。見えない溝にはまることもあるので要注意。
-
空港のトイレの男女案内。文字が読めない人にもわかるようにという配慮なのか、不思議なデザインです。
-
漫画のような積み方です。横を遠い抜ける時は恐怖を感じますという社員も。
-
日本人学校附属幼稚園のようす。当然、インドゾウに乗ります。
-
ニューデリーの日本人学校の掲示板。世界でもめずらしい大気予報です。
-
昨年のイヤーエンドパーティーの様子。インドのみなさんは踊りが大好きです。
-
夏季には砂嵐も時々発生します。一寸先は闇ならぬ、砂です。
-
空港のトイレの男女案内。文字が読めない人にもわかるようにという配慮なのか、不思議なデザインです。
-
日本人学校附属幼稚園のようす。当然、インドゾウに乗ります。
-
ニムラナ唯一の観光スポットです。15世紀に建てられた古城。食事や宿泊もできます。
-
言わずとしれた有名な観光名所。「思ったよりも大きくて、思ったよりも美しかった」とコメントする社員も。